これからの日本株相場を「原油価格」から検証 「1バレル70ドル」が一つの目安に《公式》
大塚和成です!!
マネーの達人
これからの日本株相場を「原油価格」から検証 「1バレル70ドル」が一つの目安に
原油価格(ここではWTI)から見たこれからの日本株相場
10月に入って日経平均は年初来高値を付けたかと思えば、2,000円も下落する乱高下を繰り返す不安定な値動きを続けています。
米国中間選挙も終わり、年末から年始に向けて再上昇を期待していますが、その要因となるポイントが企業にも消費者生活にも影響がある原油価格の行方です。
冬に向かって伸びる実需での原油需要に加え、中東や新興国の政治情勢にも影響される原油価格は、世界経済を反映していると言えます。
4年ぶりにガソリンスタンドの全国平均価格が1L = 160円を越え、消費者レベルにも影響が出てきたタイミングで、原油価格(ここではWTI)から見たこれからの日本株相場を検証してみましょう。
最近の原油事情
原油は石炭に代わる燃料として中東を中心に産出され、権利の奪い合いから度々戦争も起こってきました。
これまではOPECと呼ばれる中東の国々を中心とした石油輸出国機構が、価格決定権を持っていました。
が、ロシアの産出量が高まり、アメリカのシェールオイルが技術的に産出可能となった現在は、過去の値動きや力関係が通用せず乱高下が大きくなっています。
■2010年からの原油価格
いま世界で最大の産出国はどこでしょう?
それは「アメリカ」です。
2006年にアメリカのシェールオイル(シェール層と呼ばれる岩石層から抽出する原油)が産出されるようになり、今では1バレル50ドル以上であれば採算が取れる水準までになりました。
そのため今後の価格動向に参考となるのが、リーマンショック後の2010年以降となります。
2010年から2014年まで、1バレル100ドル前後で推移する時代がありました。
その間にアメリカが量産に入り需給関係が悪化、2015年末には1バレル26ドルまで急降下。
今年2018年は70ドル前後まで再上昇している状況です。
■原油価格が日本株相場に与える影響とは
世界的に経済が成長すると、原油の需要が伸び価格も上昇します。
そのため「原油価格上昇=世界株高」の状況が、2015年以降続いています。
日本株もアベノミクスが始まった2013年以降の株高に拍車をかけるように、原油価格上昇と日本株高が一致する相場が続きました。
では原油の輸入大国日本が、原油の価格上昇をどこまで耐えて、株高相場が続くのでしょうか?
輸入物価が上昇し、景気を冷やしてしまう水準はどこなのでしょうか?
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