日本円だけでは危ない?外貨を持って為替変動リスクに備えよう!《公式》

大塚和成です!!


 Sodan[ソダン]

日本円だけでは危ない?外貨を持って為替変動リスクに備えよう!

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外貨で資産運用と聞くと、「為替変動のリスクが怖い」「元本割れしてしまうのでは・・・?」など、マイナスイメージを持たれる方も少なくないですよね。しかし、日本円だけではなく外貨も持っておくことで、為替変動リスクに備えることができることをご存知でしょうか?今回は、ファイナンシャルプランナーの坂本卓也(所属:ブロードマインド株式会社)が、外貨を持つことの重要性について解説いたします。

■なぜ外貨を持っておいたほうが良いの?

日本国内で生活する限りは日本円だけで生活できるはずなのに、なぜわざわざ外貨を持つ必要があるのでしょうか?

それは、為替変動リスクに備えるためです。私たちの日々の生活において必要なもののなかには、輸入先の物価や為替の影響を受ける可能性があるものが大いに存在しています。たとえば、パンや麺などの原材料となる小麦は86%が海外からの輸入に頼っていますし、エネルギー(石油・ガス)の92.6%は海外からの輸入です。そのため、たとえば日頃から車に乗る方などは、為替変動によるガソリン価格への影響を感じたことがあるのではないでしょうか。

そんななか、円高であれば海外からの輸入品を安く買うことができますが、円安となれば同じものを同じだけ買ったとしても高くなってしまいます。今後の日本経済を考えると、経済が成熟化しているうえに少子高齢化が進み、他国と比べて大きな経済成長はあまり見込めません。他国と比べて経済成長率が低いと投資対象として見られず、円が手放され、円の価値が下がることで円安になる可能性があります。そして円安が進むと、海外への依存が高い食料品やエネルギーの価格が上がることになります。

では、円安になると、私たちにとってどのような影響があるのでしょうか?

たとえば、1,000円持っている人が10ドルの小麦粉を購入する場合を考えてみましょう。1ドル=100円の場合、小麦粉の価格を円に換算すると10ドル×100円=1,000円になります。よって、1つ購入することができます。では、円安が進み1ドル=200円になった場合はどうでしょうか?この場合、小麦粉の価格は10ドル×200円=2,000円になるため、手持ちの円だけでは買えないということになります。

さて、ここで1,000円を1ドル=100円のタイミングで10ドルに換えていたとしたらどうでしょう?この場合、円安が進み1ドル=200円になったとしても、手元の10ドルで小麦粉を買うことができますよね。このように外貨を保有することで、為替変動があったとしても物が買えないというリスクを回避することができるというわけです。

ここで重要なのは、あくまでも「手元の資産をいくつかの通貨に分散させる」ということです。では、外貨ばかりを保有してしまうとどのようなリスクがあるのか?を考えてみたいと思います。

先ほどとは異なり、10ドル持っている人が1,000円の小麦粉を購入するとしましょう。1ドル=100円の場合、円に換算すると10ドル×100円=1,000円で小麦粉を1つ買うことができますね。では、円高が進み1ドル=50円になった場合はどうでしょうか?この場合、手元には10ドル×50円=500円しかないため、手持ちのお金だけでは買えないということになります。一方、10ドルを1ドル=100円のタイミングで1,000円に換えていたとしたら、円高で1ドル=50円になったとしても手元の1,000円で小麦粉を買うことができますよね。

このように複数通貨に分散させることにより、円高になった際にも円安になった際にも対応することができるというわけです。実際に、日本政府も円のみを保有しているのでなく、為替の影響に備えて約1兆2千億ドルもの外貨を保有しています。

【日本経済のOMM】大塚和成の日本経済の話

大塚和成です。世界で活躍する日本企業が増えていますね。 アメリカの日本の貿易に関する話題から、日本が世界の経済産業の一角となっていることをいち国民として感じています。日本経済の様々な気になる情報を紹介いたします。 この個人的なブログを通し、日本経済の話題に興味を持つ人が増えると嬉しいです。

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